【在外教育施設派遣】日本人学校教員の赴任先・赴任国は選べるの?

「日本を飛び出して、世界で活躍してみたい」

「海外に出て、様々な経験や知識を得たい」

 

こんな風に考えている先生たちも多いのではないでしょうか?そこで私がおススメしたいのは「日本人学校で教師として働く」という選択肢です。

 

参考記事:【在外教育施設派遣】僕が日本人学校で教師として働くことをおススメする理由

 

一方で、「日本人学校で働くとなった場合、その赴任する学校や国は自分で選べるの?」という疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、そのような疑問にできるだけお答えしていきたいと思います。

 

てつを
てつを
ワイも海外の日本人学校で働いてみたいんやけど、赴任する国って自分で選べんやろか?

日本人学校を目指す先生たちの中にも、てつをと同じような悩みや不安を抱えている人も多いんじゃないかしら?この記事では、そんなお悩みを解決していくわよ!
てつこ
てつこ

 

解説その①|世界にある日本人学校の数は〇〇校!?

日本人学校とは、海外に住む日本人の子どもたちに対して、日本に住む子ども達と同等の教育を施すことを目的として、設立された教育施設のことです。

 

現在、世界には約90校の日本人学校があり、約2万人の児童・生徒が在籍しています。学校の規模によっては小学部と中学部で分かれていますが、ほとんどが小中学部一貫校です。

 

日本人学校は、アジア・アフリカ・北米・中南米・ヨーロッパ・オセアニアとそれぞれの州にありますが、この中で最も数が多いのはアジアで37校あります。アジアの中でも、日本人学校が特に多いのが中国で、なんと中国だけで10校もの日本人学校があります。

 

外部リンク:在外教育施設派遣教員について:文部科学省

 

てつを
てつを
なるほど!日本人学校はアジアにたくさんあるんやな。中国だけで10校もあるなんて驚きやで。

中国以外にも、東南アジアには日本人学校がたくさんあるわよ。近年の日本企業の進出に伴って、生徒数も増加傾向みたいね。
てつこ
てつこ

 

解説その②|派遣方法によって違いがある!?

日本人学校で働くといっても、その方法は1つではありません。雇用形態によって、待遇などは大きく変わってきます。

 

日本人学校で働く方法としては、次の2つの方法が一般的です。

 

「文部科学省からの派遣」

「海外子女教育振興財団からの派遣」

 

どちらの方法でも、日本人学校で働くことが可能ですが、あなたがもし既にどこかの自治体で教諭として勤務している場合は、「文部科学省からの派遣」ということになります。(この記事では、この後「文部科学省からの派遣」で日本人学校で勤務することを前提に書いていきます。)

 

参考ページ:【在外教育施設派遣】~日本人学校で教師として働くための5つの方法~

 

解説その③|在外教育施設派遣の場合は赴任先は選べない

結論から先に述べると、先ほど述べた「文部科学省からの派遣」の場合、赴任する国や赴任する学校を選ぶことはできません。

 

つまり自分が、世界のどの国に行くかは、試験に合格して、文部科学省から通知があるまで一切分からないということになります・・・

 

私自身も過去に派遣経験がありますが、派遣が決定するまで「どこに赴任するんだろう・・・」と期待と不安が入り混じった、独特の緊張感があったことを覚えています。なお例年、赴任先の通知があるのは多くの自治体で、受験した年の12月~1月ごろのようです。

 

周囲の話を聞いていると「英語が話せるから」という理由で、英語圏に派遣されるというわけでもなさそうです。他にも、私の知人のエピソードで「〇〇〇にどうしても行きたい」と面接ではっきり面接官に伝えた強者がいたのですが、合格はしたものの希望とは全く違う国に派遣されることになったそうです。

 

文部科学省がどのように派遣先を決定しているかはっきりとは分かりませんが、取得している免許の種類や、派遣先の教員構成のバランスなどを総合的に見て決めているのではないかと思います。

 

この記事のまとめ

いかがだったでしょうか?赴任する国や学校が選べないということを不安に感じる方も多いと思います。治安や医療に不安がない安全な国に行きたいと考える人も多いのではないでしょうか?

 

しかし「日本人学校がある」ということは、そこにはすでに多くの日本人とその子供たちが住んでいるということです。もちろん国によって差はありますが、少なくとも、赴任直後からサバイバル生活が始まるようなことはありません。どの国でも、先輩たちがあなたのことをしっかりサポートしてくれます。

 

また例え、希望する国でなかったとしても、そこでの出会いはきっとあなたの人生の中で唯一無二のものになるでしょう。私自身もそうでしたし、私の知人の多くもそのように語っています。

 

大切なのは、チャレンジする気持ちとそれを楽しむことだと思います。この記事が、読んでくださった方の参考になれば嬉しいです。